匠が作り上げる美しい曲線「金属ヘラ絞り」 相和シボリ工業 ☆ 高津区

ごきげんよう!川崎区・幸区担当の伊東裕扶子です。
今回はかわさきマイスターである「大浪 忠(おおなみ ただし)」さんをご紹介します!

有限会社相和シボリ工業
所在地:高津区新作3-3-2
電話:044-888-6361
FAX:044-888-6306
営業時間:9:00~18:00
休業日:土・日・祝
HP: http://aiwasibori.com
金属ヘラ絞りってどんな技術??
大浪さんは宮城県石巻市のご出身です。
1982年、川崎市高津区に相和(あいわ)シボリ工業を
立ち上げられました。
大浪さんの素晴らしい匠の技術…
それは・・・
「金属ヘラ絞り」です!!
と言っても、金属ヘラ絞りという言葉はあまり聞き慣れないので
どのような技術なのか分からない方もいらっしゃいますよね。
何気なく使っているコップも・・・
金属ヘラ絞りとは、回転する金型に丸い金属の板を沿わせ、
ヘラという金属の棒を押し付けて、円錐、円柱、半球体などの
形に仕上げるものです。
円のものを上に伸ばそうとすると、必ずシワがよってしまいます。
餃子の皮を想像してもらえると分かりやすいと思うのですが、
中に具を入れてつまみあげたら、つまんだところは皮が余って寄ってますよね。
そのシワをなくすのが「絞り」なんです。
例えばこんな感じのコップ型。
口をつけるところが本来シワがよりやすいところですが、
もう、ツルっとしています!
見よ!熟練の技術!!
「絞り」はヘラの押し付け方によって変わってしまうのですが、
大浪さんは体の動かし方や手の感覚、力の加減は
もう体が覚えてしまっているとのこと
機械で大量生産も出来ますし、
手作業でお客様のニーズにそったものを作り上げることも出来ます。
硬い素材なんかはとても力が必要だったり、
複数人で協力して絞ることも。
右側は奥様です(*^_^*)
大浪さんの奥様、息子さんも一緒に働かれているんですよ~。
球場のライトカバーから、タンブラーまで
横浜スタジアムのライトカバーなど大きなものから、
絞るのが難しいタンブラーなど様々なものを絞ってきた大浪さん。
ステンレスに漆を塗ったタンブラーなどは
まさに「ものづくり」の素晴らしさを感じさせる逸品です。
大浪さんの作られたタンブラーを、
阿部前市長がベルギーに外交のお土産として持って行かれたそうですよ!
体験させていただきました!
大浪さんは学生さんのインターンシップの受け入れもされていて、
近所の中学校や高校などから生徒さんが職業体験で訪れることもあるそう。
ということで、わたしも体験させて頂きました!
まずは息子さんのお手本
ちょっとクレーンゲームを彷彿とさせるレバーやボタンを操作し、
円盤があっという間にコップの形になっていきます。
私もいざ挑戦!ドキドキ・・・
ヘラをレバーで動かしてゆくのですが、
少し円盤に当たっただけで、大きく形が変わってしまいます!
思い通りの形を作るのはなかなか難しい…
そして完成!!
少し段々になってしまった部分もありましたが、
みなさんからは上手だよって言って頂けました♪ えへ(・∀・)
マイスターでしかできない技術
自分で実際に体験してみると、
大浪さんがおっしゃっていた
「感覚や加減は体が覚えている」という意味がわかりました!
鉄、銅、アルミ、ステンレス、モリブデンなどのレアメタルなど
様々な金属を取り扱われていて、それらは固さも性質も全く異なります。
その特性を把握して、想像の通りに作りあげていくことが、
まさに「マイスター」だと思いました。
家族の支えで乗り越えた大震災
マイスターへの挑戦
東日本大震災で故郷の石巻市のご実家や親戚の方が被災され、
一時心の行き場がどこにもなくなってしまったそうです。
そんな時かわさきマイスターのことを知り、周りの勧めもあって挑戦。
そして平成23年度、かわさきマイスターとして認定されました。
その時やはり心強かったのが、ご家族の支えだったそうです。
羨ましいくらいの温かいご家族
取材の時も大浪さん、奥様、息子さんの3人はとっても仲が良くて、
それぞれがそれぞれを褒め合う、
一緒にいるわたしたちまで気持ちが嬉しくなるような
温かいご家族でした!
ご家族と一緒に仕事をされながら、
マイスターとして金属ヘラ絞りを多くの方に知ってもらう活動を
積極的にしたい、と話される大浪さん。
その確かな技術と温かいご家族に
かわさきマイスターの素晴らしさを見た日でした。

有限会社相和シボリ工業
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